マクラーレンの物議を醸す「ミニDRS」は、前回のレースシーズン中に話題となり、2025年F1選手権のためのバーレーンでのプレシーズンテストを経て再び注目を集めているようです。チームが昨シーズンに行ったリアウイングのスロットギャップの改良は、波紋を呼びました。規則を違反してはいなかったものの、FIAとの議論の後、マクラーレンは「積極的に」小さな調整を提案することになりました。
FIAは、DRSが作動していないときにチームが得られる可能性のある利点を排除するために、ルールに変更を加えました。2025年のFIA技術規則は、リアウイングのスロットギャップの最小および最大幅を減少させるように改訂されました。
さらなる明確化のために、30.10.10条は規則を厳格にするように修正されました。この条項では、「DRSの故障または一つの位置から別の位置への移行を除いて、DRSのボディワークは2つの位置しか持つことができず、DRSのボディワークの位置は各展開状態の前後で同じでなければならない」と記されています。基本的に、これはDRSが開いているか閉じているかのいずれかであり、その間のグレーゾーンは存在しないことを意味します。
しかし、バーレーンでのテストに関するThe Raceの報告によると、リアウイングのフレクシングの問題は依然としてグリッド上で存在している可能性があると示唆されています。スピードに乗った際に、スロットギャップだけでなく、リアウイング全体がフレクシングしていることが観察され、スロットギャップの柔軟性が依然として悪用されている可能性があるとのことです。
レッドブルの技術ディレクター、ピエール・ワシェはThe Raceに対し、フレクシングが「かなり目に見える」と懸念を表明し、「まだ続いていると思います。フェラーリとマクラーレンはミニDRSのことをまだやっていると思います」と述べました。
匿名のチームプリンシパルも同様の観察を共有し、「私たちが見たビデオを見ていると、外に出ているいくつかのリアウイングはかなり柔軟に見えます。これは私たちが非常に注視していることです」と述べました。
これらの懸念にもかかわらず、テスト中にはリアウィングのフレキシングやその他の技術的要件がFIAの技術基準に対して厳密に検査されないことは注目に値します。しかし、ワシェはこのトピックがチームがメルボルンに到着する際に議論を引き起こすことを予想しており、選手権の初期ラウンドでも引き続き焦点となるでしょう。