Audiは、象徴的なデザイン会社であるイタルデザインを売却する計画を立てている可能性があり、労働組合はすでに雇用の安定性や将来の見通しについて懸念を表明しています。
イタルデザインは1968年にジョルジェット・ジウジアーロとアルド・マンタヴァーニによって設立され、2010年にAudiが同社の過半数の株式を取得しました。イタリアの新聞「コリエレ・トリノ」によると、ドイツのグループであるVWは、電動モビリティへの厳しい移行を進めており、自動車市場からの大きな圧力に直面している同社の潜在的な買い手を探しているとのことです。
「コリエレ・トリノ」によって最初に報じられたニュースは、労働組合がAudiが属するVWグループ内での可能な動きについてすでに知らされていることを示しています。潜在的な売却に関する関心を測るための評価プロセスが開始されたとの報道があります。
イタルデザインはイタリアのトリノにあるモンカリエーリに位置し、約1,300人の従業員を雇用しており、VWゴルフ、アルファ・ロメオ159、フィアット・パンダ、グランデ・プントなどの象徴的なモデルをデザインしてきた長い歴史があります。しかし、新しい所有者がブランドをトリノから移転させる可能性があり、イタリアの自動車史の一部である会社の未来が危ぶまれています。